消防訓練実施

 6月8日第二ミサ後の午前11時から毎年恒例(?)の消防訓練が実施されました。当日はあいにくの雨でミサにあずかるかたも普段より少なめでしたが、避難場所の集会室(雨天の為庭から変更)は100人ほど参加で、ほぼ寿司づめ状態でした。当教会員の防災意識の高さが知れます。訓練は消防局4隊員の指導により行われました。
 最初に若手の隊員より、実に的確な指導がありました。
 「火事だ!だれか!」はだめです。あなたは119番、あなたは消火器とはっきり指名してください。だれかと言われれば、他の人もいるだろう、私は防災担当ではない、という甘えが生まれ、その間に火が広がることにもなりかねません。
 どこの職場でも消防訓練は行われますが、実際に消火器の栓を抜くことはないでしょう。(その後仕事にならないので)しかし、教会の訓練は水入りの消火器を実際に放水するという実戦的訓練です。放水は、自推他推の数人の方によって行われました。(これで家で火が出ても大丈夫?)
 最後に消防隊長より、貴重な話がありました。家事を出す人には、部屋をごみ屋敷にしている事が多いということです。要するに寝たばこ等の自己管理のできない人が火を出す可能性が高いということでしょう。そして、当教会の唯一の住民である加藤神父様のお礼の言葉で約40分の訓練が無事終了しました。
 消防隊員の方、教会員の皆様、参加協力ありがとうございました。(吹原)

森一弘司教 勉強会in浦和教会

 五木寛之著の「神の発見」での森司教との対談を読んで、浦和での勉強会〔6月7日(土)於・浦和教会〕に参加してみようと思いました。
 タイトルは「”そもそも”福音とは? ”そもそも”教会とは?」。強調して”そもそも”という言葉が使われていました。その理由として、始めに教会と福音のどちらが始めだったかという問いを投げかけられました。福音はイエスさまの言葉や行いをまとめたものです。教会は祭儀で祈り、みなで同じ想いの人が集う「エクレジア」という「呼び集められた」というのが語源だそうです。
 個人的に「教会」とはなぜそういう言葉になったのか、興味がありました。「教え合う会」なのか「教えを請う会」なのか。なぜ「教える」という言葉が使われているのか。でも森司教の話で「寄り合う場」という言葉にすとんと腑に落ちたところがあります。
 神さまは何に例えられるでしょうか。みなを温かく包み込んで、安らぎを与えてくれる「温泉」とか「露天風呂」のような存在だと話されました。それにものすごく納得し、印象に残る言葉でした。
 教会は「寄り合い屋」「集会」という言葉に移り変わり、「教会」という言葉になりました。
 ”そもそも”教会とは、みなが「集まる温泉屋」だった。しかも「無料」!そう思うと、少し敷居も低くなるでしょうか。
 福音について納得したところは、「福音とは”イエスさまとはどんな人だったか”という四人の弟子による随筆」という言葉。四つの福音書は、冒頭の部分が全部ちがいます。いかに自分の見た「イエスさま」を知ってもらおう、解ってもらおうとしてエピソードを交えつつ書かれたのが福音です。書かれてまとめられて出版されるまでに、30年から100年ほどもかかっていると言われる福音書。4人の想い、考えがつまった福音書は、読み比べてみるととても面白い。子供のときのエピソードはルカ書にしかないとか、同じエピソードを書いていても細かい描写が違っていたり。
 聖書は、カトリックではあまり読み解くということはしないと、ワレ神父がおっしゃっていたことを思い出します。それぞれの解釈が正解というものがないからかもしれません。でも「こんな読み方があるのか」と、勉強になりました。
 優しい声で分かりやすく話をされる森司教さまの司式でのごミサにも参加しました。外はあいにくの雨でしたが、お御堂は温かく、柔らかい空気に包まれて、本当に温泉屋のようでした。 (橘彩子、写真は教区ホームページ他から借用)

クリスチャン・フェスティバル

 6月29日(日)午後2時30分より、第40回川越市民クリスマスに向けてのクリスチャン・フェスティバルが、日本同盟基督教団・霞ケ関キリスト教会で行われました。皆さんが参加しやすいようにと、通常より30分遅い開催となりました。
 早朝まで激しい雨が降り、どうなるか心配しましたが、昼ごろからは嘘のように晴れ上がり、参加者は川越教会でおにぎり弁当を食べ、加藤神父様も一緒に数台の車に便乗して午後1時半過ぎに出発しました。今年はベトナム信徒の参加がなく、フィリピン信徒11人、日本人信徒9人の20人が参加しました。
 今年の司会者は、フリー・メソジスト教団・川越国際キリスト教会の大澤克哉牧師でした。時にユーモアを交え柔らかな語り口で、会は滑らかに進行しました。
Ⅰ礼拝
  さんび 驚くばかりの(Amazing Grace)
  説 教 加藤 智神父(カトリック川越教会)
  さんび いつくしみ深きWhat a friend we have in Jesus)
  市民クリスマス・アピール 木村 香牧師(改革派川越教会)
  献金
Ⅱクリスチャン・フェスティバル
  ① サンライズ・クリスチャン・チャーチ さんび
  ② ひかり福音教会 さんび
  ③ 川越聖書教会 教会紹介
  ④ 埼玉栄光キリスト教会 さんび
  ⑤ 川越のぞみ教会 さんび
  ⑥ 特別賛美(ピアノ演奏・さんび)知保子コストナー
  ⑦ 台湾基督教会川越教会 教会紹介
  ⑧ カトリック川越教会 さんび
  ⑨ 参加教会紹介
Ⅲ交わりタイム お茶

 礼拝は、当日カトリック教会の「聖ペトロ聖パウロ使徒の祭日」ミサで読まれた聖書の箇所が朗読され、加藤神父様が説教をされました。神父様は、説教を日本語と英語で話されました。そのこともあったのか、前後に歌われた讃美歌も、日本語に英語を交えて歌われました。
 カトリック教会は3曲賛美しました。フィリピン信徒の皆さんが、フィリピンの台風災害義援活動のための揃いのTシャツを着て、タガログ語で「神様のことをみんなに伝えよう」という歌とダンス、英語で「give thanks(神に感謝しよう)」を歌いました。3曲目は、日本人信徒に会場の人たちも一緒に、「わたしをお使いくださいーマザーテレサの祈りー」を歌い、最後に「東日本大震災被災者のための祈りⅡ」を唱えました。
 礼拝とフェスティバルの間の献金の時間に、今年の実行委員長である木村牧師から、12月18日(木)に行われる第40回市民クリスマスの音楽ゲストの紹介がありました。
 今年のゲストは、ハープ奏者の佐々木冬彦氏です。1965年岩手県生まれ、東京芸術大学音楽学部卒業。ハープ奏者として、ソロ、アンサンブル、オーケストラなどで幅広く活躍中。復元された古代アジアの大型ハープ「箜篌(くご/原物は奈良正倉院収蔵)の演奏家の一人者として、国内や海外での公演、音楽祭、録音等に数多く出演している方です。
 バックに佐々木氏の演奏曲が流れましたが、透きとおるようなきれいな音色でした。
 クリスマスコンサートにふさわしい音楽で、多くの方々に聞いていただきたいと思います。(得丸)

埼玉県宗教連盟「平和の祈り」

 7月10日埼玉県宗教連盟が主催する「平和の祈り」がカトリック川越教会で行われた。
この「平和の祈り」に集ったのは日本基督教団、天理教、新宗連埼玉県協議会、埼玉県佛教会、埼玉県神社庁、立正佼成会、カトリック川越教会(順不同)の6団体。会場は御御堂が使われた。
私がこの「平和の祈り」に初めて参加したのはシャールアンドレ神父様が川越教会の主任司祭を務めていたときからだからもう10年以上前になる。
この「平和の祈り」の趣旨は当日のパンフレットに次のように書かれている。
現在、世界各地でテロや自然災害、事件事故が頻繁に起こっています。そのニュースを聞く度に心を痛め、世を憂いている現状です。そこで「平和の祈り」では、我々宗教に携わる者が教宗派を超えて集結し、手を携え世界平和の祈りを捧げ、より平和で住みよい世界の実現を共に願うことを目的としています。
とある。
神道の祝詞、仏教の祈り、天理教や立正佼成会の祈りを聞いてい感じたのはどの祈りも耳に優しく響き心を洗われるような気持ちになったことだ。
また、加藤神父様が司式を務めたカトリックの祈りは、入祭に「ごらんよ空の鳥」で始まり、開祭の挨拶、集会祈願、みことばの典礼(聖書と典礼5ページ)、アレルヤ唱、福音朗読、共同祈願と続き、派遣の祝福、閉祭の挨拶でカトリックの祈りはおわった。退堂の際には「主は水辺に立った」が歌われた。
平和の祈りは平日ということもあり、カトリックだけではなくどの宗教もほとんど関係者のみで、できればもっと多くの参加があればというのが正直な感想だ。
最後に、当日参列された川越教会の信者のみなさんありがとうございます。お疲れ様でした。(丹)

(教会報「いづみ」2014年8月 567号より)