■ 病気の時に (聖体捧持と病者の塗油について)
■ 聖体奉持
聖体拝領は、信徒にとってキリストのいのちをいただき、自らの信仰の糧にする行為ですので、信徒が入院や治療などで教会に来られなくなり、聖体拝領が叶わない期間が長期間に及ぶことはなるべく避けたいものです。むしろ、病者のような苦しみにある人こそ聖体を拝領して強めていただく必要があるのかもしれません。
もし、信者のあなたが、または信者であるあなたのご親族またはご友人がそのような状況になったら、教会にご連絡下さい。聖体を病床にお届けし、共に祈りつつ聖体拝領していただくために、司祭またはそのための奉仕をする特別なグループがお助けします。また、お知り合いの信徒が病床での聖体拝領を望んでいることがわかりましたら、信徒のお名前、お届け先など必要情報を担当司祭にご連絡下さい。
ご家族のために信徒のあなたご自身が聖体を奉持することも出来ます。教会では、そのために用いるピクシスと呼ばれる容器を貸し出していますので、お申し出下さい。この場合、ミサの始まる前にピクシスを司祭に託し、ミサ後容器と共に聖体を受け取るという流れになります。
■ 病者の塗油
「病者の塗油の秘跡」は病気に苦しむ人々を励ますことを目的とした秘跡です。この秘跡は臨終の際に授けるもの、とされていた時期があり、その当時は終油の秘跡、と呼ばれていました。しかし、第2バチカン公会議後、初代教会で行われていたように(臨終の時を含めて)病人に授けられるもの、と明確にされました。
危険な手術をひかえている方、病状がなかなか改善せず、悪化が見られる方は、信徒ご本人、またはそのご家族などからでも結構ですので、担当司祭にご相談下さい。司祭が病床に足を運び、秘跡を授けます。
また、従来の臨終時の塗油をしなくなったわけではありません。臨終も間近となった信徒のご家族は躊躇せず担当司祭にご連絡下さい。臨終の塗油の場合には病者の塗油の秘跡の他に、ゆるしの秘跡、司祭による全免償を伴う教皇祝福、聖体の秘跡をあわせて授けることによって教会はキリスト者の最後の旅路を支えます。
2014年3月1日
カトリック川越教会広報部